【どんなお話?(灰色の男たちってだれ?)】
全身灰色の不気味な男たちが町にやってきました。彼らは「時間貯蓄銀行」の営業マンで、「無駄な時間を節約して銀行に預ければ、将来ふえて戻ってくる」と言って町の人々をダマします。
しかし本当は、節約された時間を灰色の男たちが自分たちの「命(生きるためのエネルギー)」として奪い去ってしまうのです。
【灰色の男たちの魂胆(たくらみ)】
・「時間は金だ!」と嘘をつき、遊んだりおしゃべりしたりする時間を「無駄」だと思わせる。
・人間から楽しむ時間や優しさを奪い、心を冷たくトゲトゲにさせる。
・奪った時間を鍵のかかる金庫に閉じ込め、自分たちのものにする。
【筆者(ミヒャエル・エンデ)の伝えたいこと】
作者のエンデは「時間は、生きるということ。その命は、心をすみかにしている」と書いています。効率やスピードばかりを気にして「無駄」を排除しようとすると、豊かな心や生きている喜びまで失われてしまいます。友達とおしゃべりしたり誰かを思いやったりする「心で味わう時間」こそが、人間にとって一番大切な時間なのです。